katikatiの物語
story of katikati

 

「 日本を明るく彩り、心地よい社会をつくりたい 」

katikati の物語は、私( 柳澤栄次 )がケニアでのボランティア活動に参加したことから始まります。国際協力に携わる仕事をしてみたい。そんな好奇心から参加したボランティアでしたが、実際には自分がケニアの人々に貢献できたというよりも、逆にたくさんのものを与えられたと感じる2年間でした。

帰国後、私は日本での生活に戻りました。しかし、私が日を追うごとに思い出すのは貧しくても明るく笑いに満ちた村人との生活でした。 「 どうしたら、あの心地よい人間関係をつくれるのだろう? 」 私はそう思うようになりました。

 

「 この綺麗な布はどうやって使うの? 」

そんな時でした、友人たちがお土産として贈った民族布 『 KANGA (カンガ) 』 に興味を持ったのです。

東アフリカの町にはたくさんの仕立屋があります。人々はお気に入りのカンガを使ってオーダーメイドの服を作るのです。 「 ああしたい、こうしよう! 」 各々こだわりの注文を交わしながら会話は盛り上がります。笑い声とミシンの音、仕立屋にはいつも活気が溢れていました。

人々が仕立てた服を披露するのは教会です。娯楽の少ない村では、教会は社交の場。誰もが歌って踊って日々の生活に感謝するのです。人々はイロトリドリの服に身を包み、いつも明るく無邪気に笑っていました。

小さく羽ばたくハチドリや尾の長いカラフルな鳥たち、図鑑でしか見たことのない不思議な色の昆虫、市場に並ぶめずらしい野菜や果物、ラムネのような味のするバオバブの実、自然の中にある村人たちの暮らし。衣服だけでなく生命力に溢れたたくさんの色が、その豊かな世界をキラキラと輝かせていました。

 

「 色が人も街も明るく輝かせる 」

カンガの話で盛り上っている友人たち。楽しそうに笑っているその姿が、ケニアの人々の姿と重なりました。
私はカンガの鮮やかな色彩が、人の心や社会をもっと明るく変えてゆくイメージを持つようになったのです。

「 もし、出勤する人々の鞄がカンガだったら? 」
「 赤ちゃんを抱くお母さんのスリングがカンガだったら? 」
「 喫茶店の壁にかかっているポスターがカンガだったら? 」

ちょっと可笑しなそのイメージが、そしてカンガを前にして笑い合う友人たちのその光景が、私自身の心も明るくワクワクさせていることに気付きました。

色彩が変えてゆく人の心や街の姿、優しくつながり合う未来。
それが、 katikati の始まりを心に抱いた瞬間でした。

 

カンガ屋 katikati
柳澤栄次